RSウイルスは毎年冬に流行する感染症です。
毎年11月中旬ごろから始まり、12月がピークになる年が多いのですが、最近では7月の夏や9月の秋に流行る年もあり、年中発生する感染症になってきました。
ニュースでは、RSウイルスにかかると呼吸器系の症状が重症になりやすく、危険な状態になるので注意が必要とアナウンスがありますが、RSウイルスによる感染症は、年齢によっても症状が大きく変わるのが特徴です。
子供の症状がいつピークになるのか、いつまで症状が続くのか、我が子の場合を具体例に出して紹介します。
RSウイルスは、怖いウイルスとイメージしがちですが、一般的には風邪程度で終わってしまうものです。が、我が子は重症の部類に入る、細気管支炎になってしまいましたので、その時の様子をまとめてみました。
RSウイルスの症状とピーク
次男が2歳の時、かかった時期は2月。
時期と症状から、もしかしてインフルエンザ?!と思い、小児科を受診しました。
受診結果は、
RSウイルスによる細気管支炎。
RSウイルスに感染すると、まず鼻水や軽い咳など風邪の症状が2〜3日ほど続きます。
そして、3日〜4日目に発熱が起こり、息苦しそうにハーハーした呼吸をするようになります。
咳がひどくなり、痰が絡むようになるので、咳き込んで吐いてしまうこともありました。
RSウイルスによる軽い細気管支炎になってしまい、“ゼイゼイ、ヒューヒュー”といった喘息に似た症状が出てしまい、とても苦しそうでした。
ですが、ウイルスに効く薬はないので、気管支を広げる薬をもらいました。
熱は次の日に下がりましたが、咳は1週間ほど続き、完全に治ったのは2週間後くらいでした。
特に大変だったのが、咳がひどくて夜眠れないこと。布団に横になると、咳がひどくなり、抱っこをすると咳の症状が和らいだので、抱っこと座らせて寝かせました。
そして、喉の痛みが強いせいか、ほとんどご飯は食べることができませんでした。
小児科の先生が、のど越しのいいものを少しずつあげて、水分は多めにあげてください。とアドバイスをくれたため、ゼリー・ヨーグルト・豆腐・コーンスープ・そうめんを食べることができていました。
RSウイルスの排泄期間
RSウイルスの感染経路は一般的な風邪と同じで、咳やくしゃみなどの飛沫感染と接触感染です。
そして、ウイルスが排泄され散布される期間は、通常3日〜8日。長い場合だと3〜4週間です。
潜伏期間は2日〜8日で、潜伏期間中はうつりません。
しかし、感染力が強く、一緒の部屋で長時間過ごしていた大人の私も、長男も感染してしまいました。
小学生や大人がRSウイルスに感染した時の症状
小学生の長男は、咳と鼻水、大人の私は熱と喉の痛みという、風邪の症状が出ました。
基本的に、2歳以上の子供や大人がRSウイルスに感染した場合、軽い風邪で終わることがほとんどだと先生に言われました。
逆に、2歳未満の乳幼児は注意が必要で、特に1歳未満の乳児に感染すると、重度の細気管支炎や肺炎になる可能性が高くなります。ですので、小児科の先生には、赤ちゃんがいませんか?と聞かれました。
赤ちゃんがいる場合は、赤ちゃんを隔離してくださいと言われたので、乳児のRSウイルス感染は危険なんだと感じました。
RSウイルスを予防する方法
RSウイルスは感染力が強いので予防することは難しいですが、周りの大人が気をつけることで防ぐことができます。
1.赤ちゃんを抱く前に、手をぬるま湯と石鹸でよく手を洗う
2.外から帰ったらうがいをする
3.風邪をひいている大人や兄弟は、なるべく赤ちゃんに接触しないようにする
4.赤ちゃんを人混みになるべく連れていかないようにする
5.赤ちゃんの周りにいる人は、喫煙しないようにする
RSウイルスは、1歳までに70%が感染すると言われています。月齢が早いうちにかかった場合は、ほぼ親からうつされたことになります。
ちょっと調子が悪いな、と感じたら、なるべく赤ちゃんに近づかないように、どうしても近づかなければならない場合は、マスクをしたり手洗いうがいを徹底して、RSウイルスによる重症化を防ぎましょう。
まとめ
RSウイルスは、呼吸器系に症状が出るため、乳児がかかると重症化する場合命に関わるほど危険な病気ですが、2歳未満の赤ちゃんがかかった場合でも、ただの風邪で終わルことがほとんどで、2歳以上の子供や大人なら鼻風邪程度で終わってしまうので、必要以上に心配することはありませんが、なるべくかからないように予防できることをしていきましょう。
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