小学生の夏休みの宿題で一番大変なのが読書感想文。感想文と言われても、子供は何を書いていいのかわからなくて、なかなか取り掛からないそんな姿を見て、親はついイライラしていませんか?
読書感想文を書いたことがない子でも、スラスラ書けるコツがあります。
読書感想文を書く時に、その本の何を伝えたいかによって書き方が変わってきます。
例えば、
物語のストーリーに注目して感想を書くのか、
物語の登場人物の生き方に注目して書くのか、
登場人物の気持ちに注目して書くのか、
今まで知らなかったことで新しくわかったことを整理して書くのか、
それぞれの書き方があります。
図鑑を読んで、読書感想文を書くことができるんですよ!
私の長男は、冒険物語が好きなので、今年は「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」を読んで感想文を書きました。
今回は、物語のストーリーに注目して感想文を書くときのコツと、小学5年生の息子が書いた読書感想文を紹介するので、参考にしてくださいね。
読書感想文の書き方
感想文を書く前に、構成を考えます。構成は大きく分けて、「はじめ」「なか」「終わり」に分けられます。
はじめ
感想文の前半のはじめでは、何故この本に興味を持ったのか?または何について書かれた本か簡単にまとめます。
<例>
・以前、映画館でこの映画を見たことがあります。原作の本があることを知り、映画とどう違うのか興味が湧き、この本を読みました。
・この物語は、小さなネズミが仲間たちと力を合わせて、悪のイタチに立ち向かい、最後まで諦めずに仲間のために戦うお話です。
なか
感想文の真ん中では、一番心に残った場面を1〜2つ選んで書きます。
心に残った場面をまとめて、自分がどう思ったのかや、自分のことと結びつけて書きましょう。
<例>
・僕が一番ドキドキしたのは、○○が××したところです。〇〇がイタチに見つかり、捕まったらどうしようとハラハラしました。
・僕が一番感動したのは、○○が××したこところです。普段は間抜けな○○が最後の別れで言った言葉にジーンときました。
終わり
感想文の終わりには、この本を読んで知ったことや、考えたこと、これからやって見たいことを書きます。
<例>
・この本を読んで、初めて○○と言うことを知り驚きました。
・小さな体でも、仲間と力を合わせて協力すれば、どんな手ごわい相手でも倒すことができるんだとわかりました。
・この本を読み終わったと、冒険の楽しさや、スリルが心に残りました。一人ではできないことも、仲間と一緒なら最後まで諦めずに頑張れるんだなと思いました。
読書感想文のコツ
まず、本を読む前に、この本の何に注目して感想を書きたいのかを決めます。
その後、感想文の「はじめ」「なか」「終わり」にどんなことを書くのかを疑問形にして書き出します。
例
何故この本に興味を持ったの?
どの部分が心に残ってどう感じたの?
この本で何がわかった?
これを意識しながら本を読み進め、気になった部分に付箋を貼っていきます。
読み進める中で気になったことや、先ほどの質問の答えになる感想や、参考にしたい会話や文を抜き出していきます。
全て読み終わった後、付箋を貼った部分をもう一度読み直して、「はじめ」「なか」「終わり」をまとめます。
「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」の感想文を小学5年生が書いた例文
助けるやさしさと立ち向かう勇気 五年一組 ○○ ○○
ぼくは「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」を読みました。
この本を選んだ理由は、白いイタチ「ノロイ」の一族と聞いて、「ノロイ」はまほうが使えるイタチで、すごく強くて戦う様子がおもしろそうだったからこの本を選びました。
この本は、ネズミのガンバと15ひきの仲間が、「ゆめみが島で次々とネズミたちを殺しているノロイの一族を倒してほしい」というちゅう太のお願いを聞いて、ノロイをたおしに行く冒険の物語です。
ぼくが一番心に残ったことは、みんなはちゅうたを助けに行かないと言っているのにガンバは「さあ、おくびょう者は置いて、ちゅうたを助けにいこうぜ。」と言ったところです。
僕がガンバと同じ立場だったら、がくしゃが説明してくれた「みんなで行っても一秒ももたない」というノロイのおそろしさを聞いて、きっとふるえ上がって、他のネズミ達と同じようにその場からにげてしまうからです。
ガンバはすごくこわいのに、それよりもちゅうたの家族の命を心配して、一人でも戦いに行こうとしているところがすごく感動しました。
次に心に残ったのは、最後のノロイとの戦いで、ガンバがツブリを呼んで戦った場面です。
もしぼくだったら、戦いに夢中でネズミ以外の他の仲間を呼ぶなんてきっと思いつかないけど、ガンバは以前話を聞いていたツブリがノロイに復しゅうしたいということを戦いの最中でも思い出して、ツブリを呼びにいって一緒に戦ったからです。
他にも心に残ったことがあります。
それは、ボーボが戦いで傷を負って死んでしまった時、
「おめえ、いつかまのぬけたぬけた調子で、ぼく、さかなになればよかった、なんてぬかしやがったな。ばかやろう。おめえみてえなうすのろ、おれは、だいきれえなんだぞ。
おめえたちのことなど、ちっとも気にしちゃいねえぜ、ばかな道化野郎め!最後の最後までおれたちをわらわせやがって・・・・・・。」
と、イカサマがボーボにかけた言葉です。
イカサマは、近くにあった海そうをちぎり、やさしくボーボの体に巻きつけ、一方に大き目の小石をしばりつけ、海の中にしずめました。
こんなに口の悪いイカサマが、実はやさしい心を持っていて、ボーボの「さかなになればよかった」と言っていた願いをかなえてあげたことに、ぼくは感動して涙がこぼれ落ちました。
ぼくば、この本を読んで、困っている人を助ける優しさと、何事もおそれない勇気を学びました。本を通してちゅう太がガンバに「来なくていいです」と言ったのに「行くよ」と言った所からでもその様子が伝わります。ぼくはこれから、困っている人がいたら助けて、こわいことがあっても何事もおそれずに行動していきたいと思いました。
冒険者たち ガンバと15ひきの仲間は映画にもなっているので、感想文は書きやすいと思います。
もし、本を読むのが大変なら、一度DVDで映画を見てから本を読むと、スラスラ読むことができますよ。
まとめ
小学生の宿題の中でも一番厄介なのは読書感想文。子供はもちろん、親のあなたも感想文は大嫌い!と言う人は多いと思います。
ですが、感想文の書き方のコツを覚えれば、あらすじになってしまいがちな感想文が、上手に書けるようになります。
もしそれでも子供が「書けない!!」とグズったら、紙に書く前に、
どんな話だった?
どの場面が面白かった?
全部読んだ後どんな気持ちになった?
などと質問を投げかけ、その答えを書き留めてあげて、それをまとめると簡単に感想文が書けますよ!
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